はじめに｜画像と音声だけで、ショート動画は作れる
「AIショート動画を作ってみたいけど、動画編集が難しそう…」
そんな人のために、画像と字幕と音声だけで成立するショート動画の作り方を紹介します。
しかも今回の方法は、一度テンプレを作れば“自動で量産”できる仕組み付き。
必要なツールは、
- ChatGPT（台本とCSV生成）
- Canva（テンプレ作成と自動化）
- 音声読み上げツール（今回は「音読さん」）
作業工程も、以下の5ステップだけです：
Step1｜動画の基本構成を決める
今回作るのは、下記のような10秒程度の縦型ショート動画です。
- 背景画像（1枚）
- 英語字幕（上段）＋日本語訳（下段）
- AI音声（英語）
例：
📷 背景画像：机の上にPC
🔤 上段：Want to earn online?
🔤 下段：でも作業で消耗したくない？
🎧 音声：Want to earn online?
この構成をもとに、台本と素材をまとめていきます。
Step2｜セリフと字幕をChatGPTで用意する
ChatGPTに以下のようなプロンプトを入力して、動画で使う短いセリフとその日本語訳を作成します。
5本分の短い英語セリフとその日本語訳を作ってください。
それぞれ「1行ずつ表示されるショート動画用」です。
出力例：
| 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|
| Want to earn online? | でも作業で消耗したくない？ |
| Learn fast, earn faster. | 学んだらすぐ稼ごう。 |
Step3｜CSV形式で動画設計図をつくる
Canvaでは、「CSVファイル」という設計図を使って、動画を一気に複数作成できます。
ただし、「CSVって何？」という人もいるはず。
ざっくり言えば、動画で使うセリフや画像の名前などを、表のようにまとめたファイルです。
以下のような形式です：
| title_en | subtitle_jp | image | audio_file |
|---|---|---|---|
| Want to earn online? | でも作業で消耗したくない？ | bg01.jpg | voice01.mp3 |
| Learn fast, earn faster. | 学んだらすぐ稼ごう。 | bg02.jpg | voice02.mp3 |
Step3補足｜CSVは「自分で書かなくていい」時代
CSVを自分で書くのは手間です。
でも、ChatGPTにお願いすれば、自動でCSV形式に整えてくれます。
✅ ChatGPTに頼むプロンプト（そのまま使える）
あなたは副業支援のプロです。
以下のようなショート動画を作るために、Canvaで使うCSVデータ（5本分）を作ってください。
【ルール】
- 英語の短いセリフ（10単語以内）を1つ作ってください
- それに対応する日本語訳を作ってください
- 1本あたり1行、計5行のCSVを作ってください
- カラムは「title_en」「subtitle_jp」「image」「audio_file」
- imageとaudio_fileはそれぞれ "bg01.jpg"〜、"voice01.mp3"〜 で自動命名してください
これで得られるもの：
- セリフも自動作成
- ファイル名も自動命名
- フォーマットもミスなし
Step4｜音声をAIで読み上げて、mp3化
今回は「音読さん」というツールを使って、英語セリフを音声ファイル（mp3）にします。
- 音読さん：https://ondoku3.com/
- 無料で月5000文字まで音声化可能
- 商用利用OK（※クレジット表記必要）
音声生成のコツ：
- 「.（ピリオド）」や「改行」をうまく入れると、読み上げが自然になる
- 出来た音声は、「voice01.mp3」のようにファイル名をCSVに合わせて保存
Step5｜CanvaテンプレートにCSVを差し込んで一括作成
Canva Proを使えば、CSVファイルをテンプレートに差し込んで、一括で動画を生成できます。
注意点：
- Canvaの無料プランではCSV機能は使えません
- 画像と音声ファイルを事前にアップロードしておく必要があります
Canvaの「アプリ」→「Bulk Create（一括作成）」から、CSVを読み込むことで、
複数のページにセリフや画像を自動反映できます。
Step6｜音声を各ページに手動で配置する（Canvaの制約）
Canvaでは、CSVで「音声ファイル」を自動反映できません。
そのため、音声だけは1ページずつ手動で配置する必要があります。
編集画面で：
- アップロードした音声をページにドラッグ＆ドロップ
- キーフレームの位置を調整して、画像表示の1〜2秒後に音声が再生されるようにタイミングを調整
※「ビートシンク」という機能もありますが、5秒未満の音声には適用できません。
この作業は少し面倒ですが、「ここまで整えてあれば、貼るだけ」です。
まとめ｜テンプレだけで終わらせず、設計者として動かそう
ここまで読んできたあなたは、もはやテンプレを貼って終わる作業者ではありません。
- 台本の構造化
- 素材の一元管理（CSV）
- 自動化と手動調整の切り分け
こうした“設計者”の視点を持つことで、動画量産も副業も、ただの「作業」ではなく、
**「仕組みを構築して再現性を高める営み」**になります。
